アイ・スピット・オン・ユア・グレイヴ・アナザーの評価
40/100点
アイスピットオンユアグレイヴ の名前がついていますが、完全に別物と考えた方がいい作品。
リベンジものとしてパンチが弱いかなと思います。
アイ・スピット・オン・ユア・グレイヴ・アナザーの感想
アナザーという題名が付いている通りアイスピットオンユアグレイヴ とは完全に別物の作品です。
原題もJULIAという主人公の名前なのでいわゆるパッケージ詐欺&シリーズ詐欺です。
それでも内容がそれなりであれば許せるのですが、残念ながらこのような詐欺をするような作品に秀作なし、ということで残念な結果に終わりました。
ということでここからは愚痴が続きますので覚悟のうえでレビューをお読みください。
リベンジものとして中途半端
リベンジものというのは基本的には前半が女性の陵辱からはじまり、後半は鬼神の如く復讐劇が展開されるものですが、残念ながら本作ではその展開は期待できません。
まず前半の陵辱シーンですが、いきなり乱暴シーンはカットされています。
男とシャンパンを飲むシーンからはじまり、お、これは?と期待したらカメラがフェードアウト。
まるで、いいとこはカットする昔のエロビデオのような編集です。
しかも乱暴された後もパッとしない感じなんです。
これまでのアイスピットオンユアグレイヴ では主人公がパーティ野郎勝ち組女であったことが多いので、男性に乱暴されて絶望に打ちひしがれる感じが強かったのですが、今回の主人公はとにかく地味で感情が表に出ないのです。単に女優が下手くそなのかもしれませんが。
前半もとにかくパッとしない展開が続きます。
パンチのない後半
残念ながら後半も予想通りのグダグダが続きます。
おそらくこの映画の見どころは復讐の時に男性器を切り取ることが共通の犯行パターンになっていますが、男性器を切り取るなどもう何十年前から行われてるリベンジ手法なので、今更目新しさが全くありません。
しかも今作では謎の組織が彼女のカウンセリングと共に彼女を操り、男性を殺していくという謎の裏設定があるのですが、だからなに?という感じでその設定自体が極めて薄っぺらいのです。
しかもそれ故に、自分のリベンジとは関係ない人たちまでも手にかけることになります。
もはやリベンジものではないというトドメの絶望感を我々に与えてくれます。
アイ・スピット・オン・ユア・グレイヴ・アナザーの最後に
リベンジものの時代が終わりつつあるのかもしれません。1970年代の発情アニマルはじめリベンジブームがリメイクのアイスピットオンユアグレイヴでもう一度来たようにも見えましたが、残念ながらそれほどの良作が出てこないのがとても残念です。
特にアイスピットオンユアグレイヴ3以降は新しいことをしようとして失敗しています。ただ、この試みから新しい展開が出ることを期待しましょう!