クライモリ デッド・パーティの評価
75/100点
クライモリシリーズファンにとってはそれなりに満足できる作品ではないでしょうか。
やっぱりクライモリシリーズはマウンテンマンの容赦ない殺戮がたまらないですよね。
クライモリ デッド・パーティのあらすじ
小さな町のハロウィーン・パーティに訪れた5人の若者たち。
だが突然彼らを襲撃した謎の男と喧嘩になり、共に保安官に捕まって留置されることに。
実はこの男、“奴ら”と共謀して殺人を繰り返す凶悪犯だったのだ! 男を助けるため“奴ら”は1人、また1人と邪魔な人間を殺しながら近づいてくる。
果たして、若者たちは生きて帰ることができるのか――。
クライモリ デッド・パーティのネタバレ感想
クライモリシリーズの第5段デッドパーティです。
クライモリシリーズは1~3までが一つのクールでその後クライモリデッドビギニングとこのデッドパーティは時系列はまったく別の話です。
ちなみに順番としては
クライモリ
クライモリデッドエンド
クライモリデッドリターン
クライモリデッドビギニング
クライモリデッドパーティ
クライモリデッドホテル
というように続いていきます。
デッドパーティは新しいクライモリ
デッドパーティ以降のクライモリではデッドホテルも含めて少しマウンテンマンの扱いが変わってきます。
彼らは自由に野を遊びまわる自由な存在から人間に飼いならされる存在になっていき、少し登場人物が複雑になります。
通常クライモリでの登場人物の種類は2種類。マウンテンマン、人間です。
ですが、デッドパーティあたりから、それに加えて「悪い人間」が加わります。
これは作品を少し違ったところへ押し上げつつ展開が読めない方向へ話を誘い出していきます。
それでもクライモリでは逃げる人間よりも襲うマウンテンマンのほうが圧倒的に強い立場にいることが多いですので結局「悪い人間」の存在価値というのが微妙かなと思っています。
視聴者が見たいのは「悪い人間」に殺される人間ではなく、「マウンテンマン」に殺される人間だからです。
それでもクライモリは面白い
クライモリ好きの人間からすればデッドパーティのマウンテンマンは改めてその残虐性が浮き彫りになります。
当初彼らは単に弓矢や槍を使って狩をしていたのに、本作のマウンテンマンは車に乗り、電機を理解し、重機も操作するすごい存在です。
デッドリターンまではどうしても林の中での戦いだったのでハンティングという感じですが、今作は街中での殺し合いということもあり、その残虐性が明らかになります。
その象徴がサッカー場でのシーンです。
サッカー場で埋められた主人公ぽかった彼が、芝刈り機で処刑されますが、これまでのようにとにかく罠にかけたりするのではなく、「殺すことを楽しむ、残虐性を楽しむ、ゲーム性を楽しむ」というさらなるステップアップをしています。
これは「マウンテンマンは野生人なのにもはやこんな文明的な殺しは合わない」という人もいて、賛否両論だと思いますが、私はこれでいいと思っています。
彼らもいつまでたっても森の中で待っているような存在ではなく、積極的に町に人を殺しに行くぐらいの行動力があってもいいと思います。
そういった、文明と野生人が出会ったときにどんな進化を見せるのか、人を殺すことにしか興味がない彼らが、本当なら人を殺す道具ではなく道具をどうやって使うかに徹底的に頭を使っていただきたい。(自分でも何を言っているのかわかっていません、、、、)
最後に
クライモリシリーズはB級グロ映画好きには大好きなシリーズだと思いますが、毎回それほど外さないのでおすすめです。
B級映画としてはワンパターンになりつつありますが、B級映画はワンパターンであることも大事だと思っていますのでこのままぜひつっぱしってほしいです。