クライモリデッドリターン
クライモリ・デッドリターン評価
70/100点
残虐性も十分あり、及第点ではないでしょうか。
警官囚人マウンテンマンという三つ巴の状況が若干だれているところもありましたが、シリーズものの第3弾という意味ではそこは我慢のしどころかと思います。
クライモリ・デッドリターンのあらすじ
女子大生のアレックスは、友人たちとキャンプを楽しんでいたところを突如何者かに襲撃される。森の中を逃げまどう彼らだったが、次々と無惨に殺されてゆく……。
一方、刑務所の看守ネイトは、凶悪犯たちを護送することに。
しかし、護送車は途中で事故に遭い、深い森に放り出されてしまう。囚人たちはチャンスとばかりに脱出を試みるが、そこへ恐怖に怯えたアレックスが現れる。
彼女はこの森には“奴ら”がいると繰り返すが……。(アマゾンより)
クライモリ・デッドリターンのネタバレレビュー
クライモリシリーズの第3弾。クライモリの1と2の正統派続編として時系列にも載っています。1で焼けた山小屋が出てきたりするのでファンからすると少しうれしかったりします。
残虐性は健在です。
クライモリの1、2と続いた残虐な描写をそのまま移管しており、それなりに楽しめる作品です。
特に個人的には初めの大学生が襲われるシーンでは胸を触っている男ごと矢が女の身体を突き抜けるあたりなんかはかなり魅せる演出です。
警官囚人マウンテンマンの三つ巴
この三つ巴の設定はかなりおもしろいと思いました。
ゾンビ映画でもよく警官とマフィアとゾンビという三つ巴の状況はありますが、一定のパターンにならずに済むので色々な展開が予想でき、これまでのクライモリシリーズにないスパイスを与えたと思います。
特にマフィアとマウンテンマンの獣同士の戦いはとてもよかったです。
どっちが死んでもまあいいかな、と思えるような奴らなので醜い争いでした。
改めて気づいたのですが、囚人のような死んでもいいような奴らがマウンテンマンに殺されても実はそんなに悲壮感がないのです。
そういう意味では1,2のように一般人が殺されるほうが、パニック映画としてはいいのだと気づきました。
少しだれる展開も
三つ巴といういい下地がありながら本作は残念ながら1,2を超えることはできない凡作になってしまいました。
十分面白いので及第点ではあるものの、まず警官を殺すのがほとんど囚人ということです。マウンテンマンの活躍を見に来ているのに囚人が警察を殺しちゃ元も子もないでしょう。
また、途中で微妙に間延びする展開が多いのも少し微妙です。
さくさく殺し合いを進めてくれるほうがいいのですが、中々そうはいかないようです。
最後に
クライモリ 3作目ということで期待した分若干外れでしたが、まあ及第点です。
マウンテンマンのメイクが粗くなったという人もいますが、まあ別に個人的にはそんなところにお金をかけなくてもいいかなというのが正直なところです。