「ペイン&ゲイン 史上最低の一攫千金」のネタバレ徹底解説【おバカと筋肉とおバカ】

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  ペイン&ゲイン 史上最低の一攫千金のキャストと評価

ダニエル・ルーゴ – マーク・ウォールバーグ(花輪英司)
ポール・ドイル – ドウェイン・ジョンソン(楠大典)
エイドリアン・ドアバル – アンソニー・マッキー(白熊寛嗣)
ヴィクター・ペペ・カーショウ – トニー・シャルーブ(石住昭彦)
エド・デュボイス3世 – エド・ハリス(菅生隆之)
ジョン・ミース – ロブ・コードリー(浦山迅)
ソリーナ・ルミニタ – バール・パリー(英語版)(棟方真梨子)
ロビン・ペック – レベル・ウィルソン(品田美穂)
ジョニー・ウー – ケン・チョン(田尻浩章)
フランク・グリーガ – マイケル・リスポリ(楠見尚己)
ロペス – トニー・プラナ(仲野裕)
医者 – ピーター・ストーメア

評価:85/100点

好みは分かれるかもしれないが、私は大好きですこういうおバカたち。

なんというか、憎めないというか、関わりたくない人たちナンバー1なんですけどね。

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 ペイン&ゲイン 史上最低の一攫千金のあらすじ

筋トレだけが生きがいのジムトレーナーのダニエルは元詐欺師だった。

彼は身体を鍛えている自分こそ社会に認められるべき存在であり、金持ちになりたいと思っていた。

しかし現実はジムで働くトレーナーであり、自分の冴えない人生にうんざりしていた。

ある日参加した啓発系セミナーで人生の負け組になりたくないと思い、一攫千金の大ばくちを実行することを決意する。

彼はジムに通う裕福なビジネスマン、ヴィクター誘拐し、彼の財産を横取りしようと考える。

早速彼はジムで共に働くエイドリアンと、ジムの新入りで前科者のポールと共に誘拐を決行することにする。

しかし、変人であるポールと真面目ゆえに融通のきかないエイドリアンはどうにも頼りない。

何度か計画は失敗するが最終的になんとか誘拐に成功。拷問によりヴィクターの財産を無理やり横取りすることに成功し、ヴィクターを始末することにした。

そこはへっぽこな彼らのこと。当然ヴィクターの殺害にも失敗し、ヴィクターはなんとか彼の財産を取り返そうと私立探偵のエド・デュボイスを雇い、ダニエルらを追い詰めていくことにする。

一方ダニエルたちは無計画な散財によりまた破産寸前になっており、新たな計画を練ることした。次はポルノ王を襲い財産を横取りしようとする。

しかし、エドと警察の先回りにより計画は失敗。3人とも実刑となった。

 ペイン&ゲイン 史上最低の一攫千金のネタバレ感想

とにかくおバカすぎるとしか言いようがない彼らです。

マーク・ウォールバーグ、ドウェイン・ジョンソン、 アンソニー・マッキーという今をひっぱている俳優に、マイケル・ベイという天才を使うことでかなり完成度が高いアホに仕上がっています。

なんというか、筋肉とおバカに相関があるようなそんな錯覚までさせてしまいます。(もちろんすべての筋肉がこんなおバカではないのでしょうが、なんだかしっくりきてしまいます。)

すごい!こんな映画あったんだ。おバカな映画としては最高に楽しめる一作です。

随所にブラックなユーモアが

もうどこからつっこんでいいのかわからないくらいブラックユーモアが詰まっています。

大金持ちになったダニエルが、子供たちを前に熱血で「いいか、筋肉を鍛えていい女を抱け!」と言っているのも笑える。

ポールが心を入れ替えて教会に通ったら神父がガチゲイだった時とか、エイドリアンが母乳を飲んでいるときとか、インポになったときとか。

もうあげるとキリがないのですが、とにかく筋肉バカたちはダニエルを覗いて純粋に金が欲しいという欲望のままにアホをやります。自制心がないのでお金もとにかく散在し、尽きたころ「よし、もう一回やろう」という単純明快な行動にでてお縄になります。

こういう映画があるから筋肉=おバカとなってしまうんですよね笑

 なんと実話

このお話、人によっては壊れ方が足りないという話だが実話だからそれはしょうがないと思いますね。

やはりこの手のコメディはリアリティとアホさがとても大事で事実は小説より奇なりという言葉の通り、こんなやつら本当にいたのか…と思うくらいの内容でした。

もちろん、多少脚色はしていると思いますが、それでも3人と騙されたヴィクターがいて、ソリーナというバカさらにバカにさせる着火剤がいる。最高の偶然が重なってこの話が出来上がっているのです。

ペイン&ゲインの最後に

ただのおバカコメディではなく、実話というのが作品に深みを与えていると思います。

映画ジーサンズのような同情の余地が彼らには全くありませんが、それでもこういうやつらがアメリカをにぎわせた事実がドキュメンタリーというかノンフィクションというか、非常に印象深い作品として心に残っています。