映画キリングフェイスのレビュー
映画キリングフェイスのキャスト・評価
【キリングフェイスの出演】
ティファニー・シェピス『ストリッパーVSゾンビ』
エリッサ・ドーリング、ブリンク・スティーヴンス
ジェイミー・バーナデッテ『NCIS:ニューオリンズ』
スコット・ポーランド
【キリングフェイスのスタッフ】
監督・脚本・制作・音楽:ジョストン・ザニー
製作総指揮:クリストファー・オティコ
撮影:ティム・マッコビ
特殊効果:スジ・ハール
ちなみにこの特殊効果のスジ・ハールさんはガイドとして出演しています。
【キリングフェイスの吹替え】
ステイシー:大賀霧佳
キャシディ:麻上美誘
ブライアン:山田ケーゴ
ダレン:平尾卓雅
タミー:山東けい
ヴィヴィアン:高岡千紘
ダグ:長谷川大
ランディ:石井雅人
ビル:打田マサシ
ウプーザー:須田のりえ
案内人:丹羽紗也華
ポール:野村達也
デニス:小林みつき
ダーレン:松岡沙羅
アデル:川上葉留奈
黒人:板橋徹
吹替演出:佐藤宇
キリングフェイス評価:75/100点
B級スラッシャー映画としてちゃんと作られていると思うので安心して見れます。
ちなみにレーティングはなしなのでどなたでも視聴可能です。
映画キリングフェイスのあらすじ
銀行を襲った3人の強盗団が、逃走先にコテージに潜伏していた。彼らは金を山分けしていたところを謎の大男アックスマンに襲われて全員皆殺しにされてしまう。
彼らが惨殺された死体で発見されて何年かたってから、コテージタルボット山荘に9人の男女がやって来る。
大学時代に仲の良かった彼らは久しぶりにお互いに会って楽しいパーティをする予定だった。しかしその近くに、凶悪な奴が住んでいることに、彼らはまだ気付いていなかった。
楽しく過ごしている彼らが一人また一人アックスマンの手によって消されていく。
映画キリングフェイスのネタバレ・感想
キリングフェイスは予告を見ていたのでとても興味がある作品でした。
まあ予告自体は極めてチープなパワポかムービーメーカーで作ったのか?というレベルの映像でした。
キリングフェイスはつっこみどころが多いもののの見てよかった作品だと思います。B級映画としての最低限のハードルをクリアし、チープな中にもいいものを作ろうという気概が見えます。
キリングフェイスには日本語吹替えがあります。通常B級クソ映画には吹替えがついていないものが多いですが、わざわざ吹替えをあてるといことはそれなりに制作会社も期待しているということでしょう。
キリングフェイスの物語は銀行強盗3人組から始まりますが、まあ明らかにかませ犬なのはわかっているのでとりあえず殺されるところを何も期待せず見過ごしました。
そして、本編は金持ちのボンボンが別荘に友達を招待するところからスタートします。
ここはちょっと13日の金曜日のリメイクと同じ運びだなと思いました。(わかる人はさすがですね)
ここでまずは第1のつっこみです。
全員じじいとばばあやんけ
ホットパンツをはいている女だったり、レズがイチャイチャしていたり、エロイ視線でビデオを取っている男だったり、一見若い男女がきゃっきゃ言いながらコテージに向かっているように見えますが、よく見ると女性はほうれい線が浮き出てたり、化粧が浮いている?手がシワシワ?(あまり書くと怒られそうですが、、、)などどう見ても若くない!
その後彼らは若い時にハメを外したやつらが、まさかの全員30代で最集合したという設定らしい。
おいおい、30過ぎてその恰好やイチャイチャぶりはねえだろうという話。
こういうのは珍しいです。よくあるB級映画では若くて駆け出しの子を無理やり出演させて胸をポロリさせるというのは監督がやる手ですが、まさかばばあお姉さまを連れてきて出演させるとはどこから集めてきたのか。。。。正直これだけでも期待に胸は高まります。
つっこみどころは多いものの中々楽しめる
さて、実際にキリングフェイスを見るとアックスマンによる殺人がはじまってからはかなり早いテンポであらすじが進みます。
今あらすじと言いましたが、要はどんどん殺されます。完全なネタバレですが本作では登場人物のうちコテージに足を踏み入れたものは一人の例外なく全員殺されます。
若者だけでなく警察官なんかも殺されますしね。
ちなみにガイドがはじめに「私はコテージには入れない」と言っていたのは入ると殺されなきゃならないというルールというか皮肉というか遊び心のセリフであったと思います。
とにかくいっぱい殺さなきゃならないので殺し始めたら本当に早かったですね。
ここで2つめのつっこみですが、気づいた人もいるかもしれませんが、実はアックスマン、後半はほとんどアックス(斧)を使わずに殺しています。
たぶん2/3くらいはナイフと素手で殺したんじゃないかな~後半はアックスマンも斧を使うのを忘れたっぽいですね。
そんなアックスマンですが、キリングフェイスでは基本的に殺すときの暴力描写は映像なしです。
スラッシャー映画でまさかのレーティング0に成功したのはここらへんのおかげでしょう。決してスプラッタ表現にかけるお金がなかったわけでもそこの撮影ノウハウがなかったわけでもないでしょう。(そう願いたい)
ですのでまとめるとキリングフェイスは極めてシンプルな作品です。
キリングフェイスの音楽、殺し方、殺人鬼もすべてすべてシンプルイズベスト。
殺人鬼が現れて、若者、もといじじいとばばあを惨殺していきますがその効果音もしょぼい(てかない?)し、音楽はなぜか昔のホラー映画みたいな謎の音楽です。
でもこれでいいんだと思います。
半端なCGだったり、無理やりひねったクソみたいなシナリオよりは、もうそれをすべて放棄してスラッシャー映画ってのはこういう映画だよー人が殺人鬼に殺されるんだよーというシンプルイズベストだと思います。
にしても殺害シーンが大分隠されてるのはちょっと納得いかないですけどね。
殺人鬼が顔出しOKなのはちょっとね~
おそらく監督がいい殺人鬼が思いつかなかったから「思い切って設定なしでいこう」ということでキリングフェイスでは特にアックスマンという必ずしも斧で人を殺さないし、特にこれといった特徴もない大男が暴れるというシンプルな殺人鬼になっています。
予告でも常に「こいつはホッケーマスクをつけてない」とかジェイソンに張り合っていましたが、やはり設定がなさすぎると迫力がないですね~それを見事に実証してくれました。
なにしろ身長190センチってそりゃ日本人からしたら大男かもしれないけどアメリカだと言うてもそれほどじゃないでしょ。
殺人鬼も確かにがんばって迫力だそうとしていたけど結構顔もかわいい感じというかイケメンでしたしね。
やっぱり何かしらの異常性を出そうと思ったら凡人と違う何かトレードマークを作るべきです。これでは殺人鬼ではなく単なる連続殺人犯ですね。
もっと言うと殺人鬼=キャラクターにはなれないでしたね。
あとはものすごい怪力だったりするのであればそれを活かした殺し方をしてほしいですね。ちゃんとR15を取れるようになって、スプラッタの勉強を監督もしてもらった上で10人以上殺ってくれると殺人鬼の殿堂入りできるのではないでしょうか。
映画キリングフェイスの最後に
前述したようにキリングフェイスはB級映画としての最低ラインを超えており、安心してみることができました。
そういえばあいかわらず邦題のつけ方がおかしいです。
原題はAXEMANであり、そのままですね。アックスマンという殺人鬼が出てきますよ~という作品だと思いますがなぜこれをキリングフェイスにしてしまったのか、、、、本当にセンスがないし、バイバイマンとか流行ってるんだから絶対にアックスマンのほうが見る側も安心して見れると思うけどな~。
ちなみに続編を作成しているということですが、この手の続編はかなりヤバいと思うので、、、楽しみです。