※物語のネタバレを含みます
映画グレートウォールのキャストと評価
ウィリアム・ガリン – マット・デイモン(平田広明)
リン・メイ隊長 – ジン・ティエン(伊藤静)
ペロ・トバール – ペドロ・パスカル(宮内敦士)
バラード – ウィレム・デフォー(多田野曜平)
ワン軍師 – アンディ・ラウ(てらそままさき)
ポン・ヨン – ルハン
シャオ将軍 – チャン・ハンユー
ウー隊長 – エディ・ポン
チェン隊長 – ケニー・リン(中国語版)
ドン隊長 – ホアン・シュアン(中国語版)
皇帝 – ワン・ジュンカイ
シェン特使 – チェン・カイ(中国語版)
皇帝の警備 – チーニー・チェン(中国語版)
評価:65点/100点
ストーリー40点+リン・メイ司令官 30点 合計70点
映画グレートウォールのあらすじ
傭兵ウィリアムとトバールは、黒色火薬を求めて宋へ旅をしていた。
盗賊にも教われる危険な旅ではあったが、ある日野宿をしているとウィリアムは正体不明の怪物に襲われ、怪物の腕を切り落とすことに成功した。
翌朝、盗賊から命からがら逃げた二人は万里の長城に辿り着き、長城を守護する禁軍に捕縛される。
禁軍はウィリアムの切り落とした怪物の正体を知っており、二人の話から怪物の襲来が近いことを知る。
軍師のワンは、怪物は饕餮(とうてつ)と呼ばれるものだと語り、禁軍は襲来した饕餮との戦闘になる。ウィリアムは禁軍と行動を共にしていた白人バラードに解放され、偶然襲いかかる饕餮を倒してシャオ将軍と腹心のリン隊長に実力を認められる。
バラードは自分も黒色火薬を求めて旅をしており、次の饕餮襲来の際に火薬を手に入れて逃げ出すことを持ちかける。同じ頃、シャオ将軍は饕餮の罠にかかり命を落とし、次の将軍にリンを指名する。
ある日900年前の書物に饕餮の力を封じ込める策が書かれており、饕餮が磁石の力で封じられることを知ったウィリアムは効力を確かめるため、次の襲来の際に饕餮を捕獲することを提案する。しかし、火薬を持ち出そうとするトバールは禁軍に肩入れするウィリアムと対立する。
饕餮の二度目の襲来が始まり、ウィリアムはリンと共に饕餮の捕獲を試みて長城の外に出て行く。
トバールはバラードと共に逃げようとするが、ウィリアムを助けるために長城の外に出て、ウィリアムと共に饕餮と戦う。
饕餮を捕獲したリンたちは磁石の力で饕餮が封じられたことを証明するが、それを見たシェンは「皇帝に献上する」として饕餮を都に持ち帰ってしまう。
その後に長城の壁に饕餮が空けた巨大な抜け穴が見つかり城内が騒ぎとなり、その隙にトバールとバラードは火薬を持ち出して逃亡する。
二人を止めようとしたウィリアムは気絶させられ、禁軍に再び捕縛され、裏切りを激怒したリンはウィリアムを処刑しようとするが、ウィリアムに命を救われた兵士が誤解を解いたため命は助けられる。
リンは都に向かった饕餮を倒すため、巨大な天灯に乗り込み兵士を連れて都に向かう。
釈放されたウィリアムはリンを助けるため、ワンと共に天灯(気球のようなもの)に乗り後を追う。都は完全に饕餮一色となり、とてもまともな作戦では乗り切れそうになかった。
ウィリアムたちは捕獲された饕餮を利用して女王を倒そうと考える。女王こそ倒せればやつらは頭を失い、退けられるというわけだ。
火薬を巻き付けた饕餮を放したウィリアムたちは、女王に近付いた饕餮を塔の上から火矢で狙うが、女王の周囲の饕餮に阻まれて失敗し、饕餮の集団に襲われる。ワンは自らを犠牲にしてウィリアムとリンを逃がし、二人は再び女王を狙うが失敗する。
三度目の攻撃で火矢が火薬に当たり、女王は爆散し、他の饕餮も動きを止める。饕餮を倒したウィリアムは、褒美と引き換えにトバールを助け出し、リンと別れて欧州に帰っていく。
(Wikipediaを一部改変)
映画グレートウォールのネタバレレビュー・感想
万里の長城を題材にしたSFです。
はじめ何も考えずに見たので、レッドクリフみたいな歴史もの+αかと思ったら全く歴史と関係のない話でびっくりしました。
そもそも別に万里の長城関係ないですよね?結局出てきたのは壁の一瞬だけだったですし。
こんないきなり文句を言っているのはやはりあまり映画の出来が芳しくなかったから。
ある程度迫力はあります。
よかった点としては初めのほうの戦闘シーン。万里の長城の特徴を活かした人間たちの攻撃はとても多彩で見ていてとてもよかったです。
特に女性の青い部隊の戦闘はおもしろいですね。女性特有の軽い身体を活かして戦う姿は新鮮で迫力がありました。
また、青の部隊、赤の部隊、緑の部隊、紫の部隊と色ごとに戦闘の特色があり、それも戦いのノウハウが詰まっているようでとても楽しかったです。
でもそれらもはじめの目新しさでほぼ終わりです。
確かにVFXやCGはキレイだったけど、さすがにほとんどがそれだと飽きてきます。
戦闘も一瞬は迫力がありましたが、それ以降はなんだか単調というか、迫力に欠けます。
特に壁をある程度突破されてからの戦闘は防戦一方というか、こいつら全然戦ってねーなという感じ。みんな弓ばっかりで、接近戦は剣で戦ってほしいです。接近戦が弓でいいのはレゴラスだけですよね。(勝手に)
でも一番残念なのはとにかくマットデイモン!
以前のジェイソンボーンでも彼の衰えを嘆きましたが、今回もそれをやらざるを得ません。
映画オデッセイで、火星で一人で生き残ったその精神的な強さは認めますが、ここらへんで一発肉体的な強さをぜひ発揮してほしかった。今回は弓の名手ということでとにかく遠隔攻撃ばかりではあったのですが、結局見せ場は少なかったです。
正直あんなに化け物が出てくるのであれば全部CGやVFXじゃなくてロードオブザリングのように特殊メイクで野戦を繰り広げてリン・メイと一緒に無双してほしかったというのが本音です。
あとはウィリアムの相棒もいまいちでしたね。悪いやつなのか、ただのバカなのか、、、、半端でした。だったら別に相棒いらなかったのでは、、、
敵も正直いまいちでしたね。なぜ人型にしなかったのか。饕餮というトカゲ?みたいな化け物でなんだか迫力がありませんでした。とにかく数だけコピペしたみたいなやつで、これも見ていてキャラクターデザインを手抜きしたとしか思えませんでした。絶対人型にしたほうが、よかったと思うけどな。
そしてラストはまさかの女王を取ったら勝ち説です。なんというか、芸がないというか、だったらはじめから親玉狙いで戦いなよ、と言いたくなる駆け込みラスト。
うーん、はじめ30分がとても出来が良かっただけに後半のとにかく終わらせに行く感じがとても残念でした。
映画グレートウォールの美しき司令官リン・メイ(ジン・ティエン)
と、まあ内容についてはこのくらいで。
この映画の一番の見どころは間違いなく美しき女司令官リン・メイ(ジン・ティエン)でしょう。
パシフィックリムやキングコングなどアクションアドベンチャー系の映画に出ているアクティブな中国人です。
通常はこのようなコスプレは噴出してしまうところですが、これはなんとも似合っていてかっこいい!!
まるでPSゲーム「三国無双」に出てきそうですよね。あるいはPSゲーム「地球防衛軍」のウィングダイバーみたいですね。
(「地球防衛軍5」ウィングダイバー)
景甜(ジン・ティエン)
1988年生まれの29歳で中国人です。
映画内では将軍の一人娘として青い部隊を率いています。
とにかく女性らしい品のよさと、戦士としての勇ましさを持っており、その実力が伺えます。若干整形しているような顔のような気もするのですが、それでも今アジア系の女性で勢いのある人ではないでしょうか。
個人的にはアクションもできて、美人なアジア美人といえば、往年のチャンツィーを彷彿とさせる女性です。
2018年はパシフィックリムの最新作に出演予定のとのことで、目が離せませんね。
映画グレートウォールの最後に
正直マットデイモンには映画ジェイソンボーンで若干揺らぎられているので、今回もそんなに期待していませんでしたが、まさかの期待通りになってしまって残念です。
そんなにまだ身体が動かない年でもないでしょうからぜひとももう少しがんばってほしいところです。