以前フィースト1をこのブログで紹介しました。
今日はその続編であるフィースト2を紹介したいと思います。
フィーストのキャスト・評価
フィースト2のキャスト
出演: ジェニー・ウェイド, クルー・ギャラガー, ダイアン・ゴールドナー, トム・ギャラガー, カール・アンソニー・ペイン
監督: ジョン・ギャラガー
フィースト2の評価
80/100点
フィースト2怪物復活のあらすじ
謎のモンスターと人間が死闘を繰り広げたテキサス荒野のバーに“バイカー・クイーン”(ダイアン・ゴールドナー)が現れる。双子の妹が怪物をおびき寄せるために殺されたと知った彼女は、生存者たちに復讐(ふくしゅう)すべく街へ向かう。だが、すでにモンスターの襲撃を受けた街はゴーストタウンと化し、増殖した怪物たちは人間を襲い続けていた……。
フィースト2怪物復活のネタバレレビュー・感想
前作はフィースト1は私の中でB級映画にはまるきっかけとなった名作であります。
その他の方も多くの方がフィースト1を愛しており、その残酷さ、型破りなシナリオ、洋画独特のブラックジョークでその虜になりました。
そしてそのようなハードルの中でこのフィースト2が公開されました。
フィースト2は1を超えるために苦悩したことがよくわかる作品です。
先ほどいった残酷さ、シナリオの型破り、キャラクターの個性、モンスターの正体、ブラックジョークなど多くのバランスをとった1をそのバランスをとりながら昇華させることはほぼ不可能だったというのが結論でしょう。
私見ですが、結果的に残酷さはアップ、シナリオはダウン、キャラクターの個性もダウン、モンスターの正体はうやむや、ブラックジョークは加速した結果となりました。
つまり、よく映画で六角形の評価で言えば、1は極めて奇麗な六角形が、2はその六角形が一部だけ大きくなり、一部が小さくなるいびつな形になったと言えるでしょう。
よかった点
残酷さとブラックジョーク度は格段にアップしました。
特に「おいおい、やりすぎだろ、、、、」と思ってしまうくらいの演出もあります。
もう化け物を解体するところとか、おばあさんがなんだか産業廃棄物のようにドロドロになってしまうとことか、さらにはそれをぶん投げてしまうこととか、印象的なシーンはいっぱいあります。
そして個人的にいい意味で勘弁してくれと思ったのは赤ちゃんを助けに行ったオッサンがはじめは勇気を見せますが、最後赤ちゃんをオトリに自分だけ助かろうとするあたりは本当にブラックです。
でも実際こういうことってありそうですよね、極限状態で自分の命を投げ出して知らない相手を助けることができる人は本当に心が強い人だけでしょう。
多くの人間は自分や自分の家族を守るために必死になるのではないでしょうか。このシーンにはそんな皮肉を感じてしまいました。
作りとしてはゾンビ映画デイオブザデッドのように建物に立てこもる感じの作りで個人的にはとても好きです。こういう狭い空間で戦うのは世界観が造りやすいので、それだけでも価値があると思います。
ぶっとんだ連中VS化け物という知恵の勝負はこれはこれで見ごたえがあります。
うーん。。。。な点
キャラクターの個性はいまいちですね。
どうも出演者が監督の親族ばかり(バイカークイーンは奥さんで、バーテンは叔父?)で固めた結果、こうなったというのもあるのかもしれませんが。
前回ほど、子供だったり、障害者だったりというまともな人間を集めて、シナリオでひねるという感じよりもキャラクターの個性ばかりひねってしまった結果、ひねくれものばかりの変人が集まる結果になってしまいました。
やはりまともな人の中にいてこそ変人は際立ちます。
木を隠すなら森の中ですが、変人が集まってしまうと埋もれてしまい彼らの個性がふんわりしてしまいました。
あとこれは賛否分かれるところだと思いますが、2から3にかけての一つの潮流がなぜかゲロと虫が多く登場することです。
うーん、グロを求めるために結果登場人物が吐きまくることでこちらに不快感を与える演出はわかりますが、これはちょっとさすがに、、、、うーんでもこれでもこのアイデアに少しニヤっとしてしまうのはもう自分が病気なのかもしれませんね、、、、
あと虫はね~苦手なんですよね。。無理ってほどじゃないですが、あんまりグロいとも思わないですし、嫌悪感もまあそんなに感じないので、特にいらない演出かなと思いました。
でもまあほんとあのおばあさんはなぜあんな産業廃棄物のようにぐちょぐちょで虫がししたたるいい女になってしまったのか、、、、夢に出そうですね。
最後に
本作は化け物が出てきて人間を襲うスラッシャー映画です。
やはり1を超えることはできませんでしたが、1とは別物の作品として見る分には単なるスラッシャー映画として十分見れる価値があるものだと思います。
ちなみに私はハニー・パイは結構好きです。とってもおバカですし、本当に腹立つ女ですが、ああいう女は映画にも人生にいいスパイスになりますから。
ラストシーンでハニーパイが負傷して死にかけるシーンがありますが、あれは視聴者が心から死んでほしいと願うハニーパイを殺す、、、と見せかけて生き残らせる監督の憎い演出ですね。
また3を見たらレビューを投稿したいと思います。