映画バッド・マイロ!の評価・あらすじとネタバレ感想【チープだが侮れない】

バッド・マイロ!の評価

★★★☆☆

お下品スプラッタコメディのバッドマイロです。

殺人化け物なのになんだか憎めないキュートな姿と血が飛び散るスクリーンにいい意味で複雑な気持ちです。

低俗な映画であることは間違いないので、そこを理解すれば十分楽しめる作品です。

ただし、思っていたよりも斬新な映画ではないので、評価はそこそこ面白い★3にしています。

バッド・マイロ!のあらすじ

ストレスの多い生活を送る会計士のダンカンには悩みの種が多くあります。

上司からのいじめ、気の合わない同僚、恋人を作る母親、自分を捨てた父親など多くのストレスから、ダンカンはある日腸に腫瘍があると診断され、医師からセラピーをすすめられます。

オフィスに彼が戻るとリストラ担当に異動になっていました、またしてもストレスの種が増えます。

ダンカンは、妻の勧めで催眠療法のハイスミス先生を訪れます。

催眠療法を信じない彼は先生の診療を話半分に家に帰ります。

家では母親が若い夫ボビーといちゃついています。

その日の食事で母親からはディップ医師に診てもらうように言われますが、彼の専門は泌尿器の不妊でダンカンたちに子供がいないことを不安に思っているようでした。

今度は同僚から電話がかかってきて、自分のPCにあるデータを消してしまったという報告が来ます。彼のストレスは限界で、急にお腹が痛くなり、急いでトイレに駆け込みます。

痛み叫ぶ彼はトイレで気絶してしまいますが、同時にお尻からマイロが誕生します。

彼はとても凶暴で攻撃的で、ダンカンにストレスを与える人間を皆殺しにします。

マイロはまずは同僚のアリステアの元に向かって、彼を食い殺し、そしてまたダンカンの腸へ戻っていくのでした。

翌日トイレで目を覚ましたダンカンはアライグマによって同僚が死んだニュースを目にします。

その後もマイロはディップ医師、不正を指示する上司などダンカンの敵を見つけては殺していき、ダンカンはいつしか人目を離れ人里離れたモーテルでマイロと一緒に暮らし始めるのでした。

結末ラスト

ストレスの根本を確かめるために父親のロジャーを尋ね、一緒にハイスミス先生のセラピーを受けることにします。

実は彼自身もマイロのような腸の化け物ラルフを飼っていました。

ラルフを殺したマイロは外に飛び出し、妊娠した妻のサラを殺すために外に飛び出します。ダンカンもサラを助けるために外に飛び出します。

いち早く家にたどり着いたダンカンはなんとかサラを助けマイロを切り刻むことに成功します。弱ったマイロはおとなしくダンカンのお尻に戻っていきます。

喜びパーティをするダンカンたちですが、サラお腹の中にはマイロに似た化け物も育っているのでした。

バッド・マイロ!のネタバレ感想

2012年にお下品ぬいぐるみのテッドが大ヒットして翌年子のバッドマイロが作られました。お下品なテディーベアでかわいらしい風貌という点ではこの眞マイロも負けていません。

下品を楽しめるか

この映画で一番出てくる単語は「尻」です。

小さな子供が「ちん●ん」を連呼するようにこの物語もケツをベースにひたすらに幼稚低俗で童心に帰るようなギャグを連発します。

そもそもマイロ自体が腸にできた腫瘍が元というトンデモ設定なので仕方のないことですが、コメディとしてもブラックジョークというよりも低俗な下ネタトークが中心なのでそこらへんが好みの分かれ目かと思います。

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キモかわいいマイロ

するどいギザギザの歯、鋭い眼光、血だらけのむき出しの肌、これだけ聞くととても不気味な怖い化け物を想像しますが、マイロはなぜかキモかわいい存在です。

一度怒ると相手の手も切り落としてしまう凶暴な彼ですが、時には甘えたりする憎めない奴です。

チープなゴム人形なのに、愛着が湧くのはあの大きな黒目で見つめられるから?でしょうか。テッドなんかよりも断然好きですね。

スプラッタ描写あり

この映画のいいところであり惜しいところはスプラッタ描写です。

かわいい、下ネタ、スプラッタという相性のいいそれぞれのジャンルをうまく融合させているのですが、ホラー映画好きの人にとってはスプラッタ描写が少ないと感じたのではないでしょうか。

もう少しぶっ飛んだ内容にすると見ごたえのある作品になったのでしょう。

最後に

ホラーコメディ作品として暇つぶしに見るのはいい作品です。

マイロのキモかわいい魅力をぜひご確認ください!