ロミーナの評価
★☆☆☆☆
一言「キャンプに行くと人が死ぬ」
展開が遅いうえに意味不明という残念な作品です。
せめてロミーナの殺人動機くらいは知りたかった。
グロ描写はそれなりなので、それだけを目的に見るのであればアリな作品です。
ロミーナのあらすじ
一人呆然としているロミーナは精神鑑定を受けています。
彼女はある事件の生き残りとして証言できる精神状態か鑑定を受けているのでした。
その事件とはクリスタルレイクのキャンプ場で起きた事件でした。
ラモン、ディエゴ、セリア、ヒメナ、アルトゥーロ、エゼキエルは仲良く車でキャンプ場に向かっていました。
ディエゴは親友のロミーナに連絡を取ろうとしますが、つながりません。
彼らがキャンプ場につくともう一人他にキャンパーがいました。
彼女はロミーナでした。
キャンプの夜盛り上がる彼らをよそにエゼキエルはラモンとともにロミーナのテントに忍び込み彼女をレイ●してしまいます。
翌朝ラモンの車には薪が詰め込まれ動かない状態になっています。
キャンプ場から逃げられない彼らは一人また一人とロミーナに捕まり殺されていくのでした。
ロミーナのネタバレ感想・解説
キャンプに行くと人が死ぬ。
ホラー映画界では暗黙の了解として知られている事実です。
しかも今回は湖「クリスタルレイク」の近くとあれば死亡率100%なわけです。
死ぬことが分かっているのであれば、早くそのシーンが見たいというのが人の常ですが、どうにもこうにも展開が遅いこの映画には大変ストレスが溜まるわけです。
前半はひたすら若い男女の「準備しようぜ!」「酒は?」「俺はお前とすぐヤれるぜ」というあってもなくてもいい映像が延々と流れます。
この映画の主役は当然題名にもなっている「ロミーナ」なのですが、前半ロミーナが出てくるのは「ロミーナ?なんであの子なんてどうでもいいじゃない」という一瞬会話に登場するのみ、主人公なのに存在感が無さ過ぎる!
ロミーナの無双を期待
この映画を見る前に多くの人が「おそらくロミーナはアメフト野郎とビッチに激しくいじめられているんだろうな」とか「そのリベンジで殺しまくるんだろうな」と思ったはずです。
しかし結果的に確かにマッチョにレ●プされるという大変悲しい事件が起きるものの、その他のメンバーは特にロミーナに危害を加えません。
むしろ、「放っておこうぜ」ぐらいのことを言うやつすらいる始末なので、結局ロミーナはなんで殺した?というのがあまり解決されないまま物語は後半へいってしまい、ロミーナが一人づつ始末していきます。
ラスト結末の解説
そうこうしているうちにラストになると急展開です。なんとディエゴとロミーナはグルだったのです。
特に気になるのはディエゴとロミーナの最後のやりとりです。
ロミーナ「次は何?」
ディエゴ「君を捜す」
ここから類推されるのは二人はキャンプ場で殺人事件を計画しており実行に移します。
そして見事に友人を全員殺し、なんとキャンプ場の管理人まで殺してしまいます。(むしろ彼は下半身を露出していたので一番最悪な死に方でした)
ロミーナはその後被害者面して警察に保護されますので彼女の証言でおそらくディエゴ含め全員死んだことにされるのでしょう。
そして、例のセリフ「君を捜す」から考えられるのは二人はこの後に駆け落ちするというところでしょうか。
ただ、それも正直確証はありません。
最後に
何かメッセージがありそうで、ない。そんな映画です。
投げっぱなしなのか、私の理解力が足りないのか、見終わった後こんなに嘆かわしい気持ちになったのは久しぶりの作品でした。