映画トラウマゲームの評価
★★☆☆☆
アルバトロスクオリティの作品ですのであまり期待はできません。
恐怖描写を必死に作ろうとしてもあくまでうわべだけの暗い、うるさい描写の連続に前半はある意味トラウマになりそうな苦痛の連続です。
強いて言えば、ふと日本人が出演していることに気づけてよかったな、というレベルです。
ちなみに日本人とは特殊メイクで有名な西村喜廣氏。
実際に日本から来たカメラマンとしても出演しています。
でもそれだけです。
映画トラウマゲームのあらすじ
参加者は精神的・身体的苦痛を味わうことができるアトラクション「パーディション」
そこに参加するものは一切の被害も損害も受け入れる誓約書を書かされ、最高の恐怖と苦痛を味わうことができるのです。
そんなアトラクションに参加するため、アリソンは車を走らせていました。
彼女は動画を撮り、自らの意思で参加したことを証言し、ある古い建物の中に入ります。
参加者は彼女の他にもザッカリーという男性がいました。
二人は建物の中で誓約書を書き、指示通りに置いてあった覆面をかぶります。
すると突然マスクを被った男が現れ二人をバンに無理やり乗せられ、ある施設に連れていかれます。
そこではありとあらゆる苦痛が与えられると説明を受け、二人は自分の持つトラウマと向き合うことを強要されます。
結末ラスト
パーディションでトラウマを掘り起こされたアリソンはもはや心が壊れてしまっていました。
実はパーディションは刺激的体験をすることでトラウマを克服する施設であり、すべてがヤラセでした。
主催者のボブはなんとかこのパーディションを盛り上げようと日本からの取材が入ったタイミングで盛り上がりそうなトラウマを持つアリソンをターゲットとして選んだのでした。
しかし、アリソンは幼いころに虐待を受けた父親を目の前にトラウマは最高潮になります。
ついにアリソンは手に持ったメスで父親を殺害し、ボブだけでなく、その場にいたスタッフを次々と殺していってしまいました。
映画トラウマゲームのネタバレ感想
くそーアルバトロスめ、やってくれるなという感じです。
ジャケットの雰囲気は最高、アリソンがそのまま映ったような不気味な女性に骸骨の仮面、トラウマゲームというのもタイトルとして間違っていない、嘘はありません。
よくジャケット詐欺というのはありますが、本作はそれには当てはまりません。
ただ、、、、ただ単に内容がしょぼすぎるというだけの話。
タイトルから私たちはSAWのような殺人ゲームを想像したはずです。
パーフェクトトラップのようなスプラッタを想像したはずです。
ですが、目の当たりにしたのはまるでラップバトルを見てるような口だけのやつらの応戦でした。
とにかく何か起きそうで、何も起きない、はじめの40分はとにかく雰囲気重視の映像がひたすら流れます。
↑ゴリラがホースで水を浴びせる?意味がわからん。。。。
目の前で明らかな演技で自殺する娼婦、痛めつけられる相棒、謎のテレビ撮影、 ロブゾンビのマーダーライドショーのような雰囲気を見せながらも その後はガイコツのマスクがピエロに見えてきます。せめてもう少し人が多く死ぬような演出があってもいいのでは。。。。
そして、映像に集中できないもう一つの原因がアリソンのトラウマです。
幼少期に虐待を受けたのがトラウマというのはわかりますが、その描写が多すぎてパーディションの出来事がぶつ切りになってしまうので映像に集中できないのです。
残念ながらアリソンの過去など、この映画のタイトルに惹かれてみている人たちにはどうでもいいことなのです。
アリソン覚醒
唯一の救いはアリソン覚醒後はそれなりに見れるというところ。
人を怖がらせては「やりがいを感じる」だの「これは俺自身のセラピーだ」などと言う連中がラスト10分であっという間に全滅します。
やはり本当に狂った人間はレベルが違いますので、前半の溜飲が少しは下がる思いです。
最後に
正直言えばアルバトロスらしい作品であり、ジャケットもタイトルも詐欺で無い分まだマシだったと言える作品でしょうか。
それにしてももう少し面白く作れそうな気がするのは私だけでしょうか。