劇場版トモダチゲームのあらすじと感想
ドラマトモダチゲームからの続編がこの劇場版トモダチゲームです。完全に前回からの続編で、ドラマ⇒映画⇒映画という流れの3部作になっています。
今回はそんな劇場版トモダチゲームの陰口スゴロクのあらすじとレビューを書いていこうと思います。
陰口スゴロクのルール
・陰口ペーパーに友達の隠し事を一つ書いて提出
・内容を視聴者に発表して 誰が一番許せないかアンケートをとる
・その結果でマスが決定する。好感度が低い人間ほど早くゴールする
・最終的にゴールした人は次の友達ゲームに参加し、ゴールしなかった人は友達ゲームから離脱できる
・全員陰口ペーパーを白紙で出した場合は全員1マス進む
・全員一緒にゴールした場合は全員が次のゲームに進む
・今回はしゃべってもいい
・紙を書く場合は必ず3分間部屋にいる必要がある
・嘘を書いてもいいが、嘘がばれると嘘をついた人間がトップの1マス先に進むことになるという
トモダチゲームのあらすじ
片切友一、沢良宜志法、美笠天智、四部誠、心木ゆとりは仲のいい、5人組です。
彼らはこの中の誰かが参加を申し込んだトモダチゲームに無理矢理参加させられます。
第1回のこっくりさんゲームは見事クリアすることができましたが、ゲーム中に誰かが友達を裏切っていることに気づき、互いに疑心暗鬼になっています。
第2回は学校の屋上で行われます。
ゲームは陰口すごろく。
友達の陰口を言って、一番印象が悪い人が一番にゴールし、一番にゴールした人が次の第3ゲームに進み、それ以外の人たちはゲームを免除されるという仕組みでした。
ゲームは視聴者たちの評価で進むマスが決まります。
視聴者とはこのゲームに出資してくれている人たちです。
このトモダチゲームは単に借金のある人を助ける慈善事業ではないのです。
陰口スゴロク 第1ピリオド
友一たちは互いに一緒にゴールすることを確かめ合います。
ゲームがスタートして沢良宜から一人づつ部屋に入って紙を書いていきます。
1回目は白紙で陰口が0でした。
全員1マスづつ進みます。
するとマスに書いてあることが読み上げられます。
「財布を落として10万円マイナス」
借金が10万円増えてしまいます。
マモルはおもしろそうに笑っていました。
つまり、1マスづつ進んでしまうと60マスあるため600万円の借金が増えてしまうのです。
全員の顔が歪みます。
陰口スゴロク 第2ピリオド
2回目も陰口は0でした。
しかし、次のマスでは「マイナス50万円」のマスだったため借金がさらに50万円増えてしまいます。
そして3回目についに陰口が出てしまいます。
「沢良宜が好きなのは友一だ。昔沢良宜は天智と付き合っていた。」
沢良宜はうつむき、誠は怒ります。
しかし、沢良宜は付き合っていたのは親の期待に応えるために演技をしていただけであり、実際は付き合っていたわけではないと言い出します。
誠はマモルにこれは嘘じゃないかと聞きますが、実際に天智が好きだったためセーフとなります。
しかし、沢良宜のことを好きな天智と誠は険悪な雰囲気になります。
さらにゆとりも友一が好きなため、志法との間に溝ができてしまいました。
陰口スゴロク 第4ピリオド
突然友一が必勝法に気づきます。
この陰口スゴロクは単なるゲームでなく、視聴者を楽しませる目的があるため、必ずマスの合計がプラスマイナス0になると言うのです。
そのため全員で1マスづつすすめば必ず借金は0になるためまた協力すべきというのでした。
友一のことを信じて投票がはじまります。
しかし、結果は2となり、友一は風呂に入っていないこと、志法が整形であることが暴露されます。
第5ピリオドの結果は1となり、ゆとりが中学のときに援助交際をしていたことが暴露されます。
そのことを知っていたのが志法だったため、ゆとりは志法を疑います。
逆に天智は、ゆとりがみんなの同情を引くためにわざと自分で書いたものではないかと疑います。
陰口スゴロク 第5ピリオド
まずは天智が紙を書きにいきます。
天智が出てくると志法とゆとりが喧嘩をしていました。
お互いに疑心暗鬼になっているためでした。
次は陰口は2です。
一つ目は志法は男性用のボクサーパンツをはいている。
二つ目は天智は年齢を偽っている。
という内容でした。
すると志保がスペシャルチャンスのマスに泊まってしまいます。
スペシャルチャンスは志法が一人友人を選んで、運営側が調べた特大の暴露ネタを公表してその内容次第でマスを進んでいってしまうというものでした。
四部が罪滅ぼしのために立候補します。
四部の秘密は父親のスキャンダルでした。愛人、ハラスメントから選挙違反までお金をばらまく悪徳政治家だったのです。
天智は四部自身も悪事を働いていたのではないかと疑います。
最終的に四部は9マスすすむことになります。
陰口スゴロク 第7ピリオド
今回の陰口は1でした。
志法は20人以上の男を振っている、という内容でした。
友一は異常に気付きます。
そもそも友一がさっき言った通り、このゲームは何もしなければ勝てるゲームのため、経済的な利害で裏切り者は動いていなく、むしろ、暴露内容が志法に偏っていることから、彼女を地獄へ突き落すことを目的としているのだと思いました。
第19回の投票がはじまりました。
沢良宜もゴールまで5マスのところまで来ていました。
そしてその回の暴露は2つ
「沢良宜は男に貢がせている」
「四部は昔人を殺している」
というものでした。
四部は無実を訴えましたが、結局神様判定(視聴者の投票)で有罪となったため四部は5マス、沢良宜は1マス進むことになります。志法にはあとがありません。
しかし、ここで友一が笑います。
そして、運営者の男がそれに気づき、ゲーム開始時点の映像を見てあることに気づきます。
陰口スゴロク ファイナルピリオド
ここで友一が裏切り者をあぶりだす秘策を言います。
次の回で全員が「トモダチゲームに参加申し込みをしたのが自分だ」と書いて提出すると言う。
すると正しいものは神罰がくだり、ゴールし、申し込んだ人間はそのままこのゲームに残ることになるという。
全員が投票を終えて、結果を待ちます。
なんと今回の陰口は1でした。
友一が言ったことに反して1となってしまいます。
「自分がトモダチゲームに参加を申し込みました 美笠天智」
とあります。
当然天智は、なぜ自分だけ書いたのか、怒り出します。
しかし、友一の言葉で気づきます。
今回バカ正直に書いたことで、自分が申し込んだかどうかを正直に言わないといけなくなってしまうのです。
観念した天智は自分がトモダチゲームを申し込んだことを認めました。
天智は志法に盗聴器入りのお守りを渡したことも認めました。
それによって志法しか知り得ない秘密を知っていたのです。
しかし、天智は四部の人殺しの陰口だけは否定しました。
片切の種明かし
第2ゲームで裏切り者をあぶりだすことを決めていた友一は陰口が出たらまずは陰口を書かれた志法と連絡を取ることにしました。
その方法は投票室で陰口ペーパーを使って、やりとりするものでした。
友一は志法を試すために、自分の陰口をわざと書かせて沢良宜との陰口が2つ出ることを確認して、味方だと認めたのでした。(陰口は二つは書けないため)
つぎに心木を使って、第6ピリオドに沢良宜の陰口を書かせ、陰口が2つ出たことで、シロだと確認しました。
四部はスペシャルチャンスに名乗り出た時点でシロが確定します。なぜなら、このトモダチゲームに申し込むこと自体が大きな暴露になるため、そんな人間はスペシャルチャンスに名乗り出られないからです。
ギリギリまで種明かしをしなかったのは天智がとんでもない暴露をすることを防ぎたかったのです。
そして他のみんなが友一を信じたのは友一がネームプレートを指示の紙と一緒に渡したからでした。
トモダチゲーム劇場版のラスト結末
このままでは沢良宜がゴールしてしまう状況には変わりありませんでした。
種明かしが終わった友一は最後のシメといってあることをまなぶくんにささやきます。
それは「四部が人を殺したというのは自分がついた嘘だ」という告白でした。
これにより友一に神罰がくだり、友一が一人ゴールすることになります。
友一は自分は人殺しで過去に3人も人を殺していると言い出します。
驚く全員に、友一は自分のことは忘れるように言います。
一人歩いていく友一に誰も声をかけられないままでした。しかし、突然天智が自分も嘘をついたと言い出します。
彼は志法のことは好きではなく、付き合っていたという事実はなかったと言います。
まもるくんは渋りますが、天智は続けて、自分は本当は友一を狙っていたと言い出します。
そして、なんと友一のところへ行きキスをします。
さすがのまもるくんも認めざるを得なかったため天智も第3ゲームへ進むことになります。
賞金は600万円をゲットします。
そして、第3ゲームへ
友一が気づくと天智と森の中にいました。
すると天智は自分が参加した経緯をしゃべりだします。
自分は志法のせいでトモダチゲームの参加が2回目だと言います。
すると別のKチームと遭遇します。
彼らはバスケット仲間で5人いました。
歩くこと数キロマナブハウスと書かれた場所にまなぶはいました。
第3ゲームは「友情かくれんぼ」だと言います。
映画トモダチゲーム劇場版のネタバレレビュー
トモダチゲームの第2シーズンで初の映画化です。
前回のレビューはこちらです。
【ドラマ版】トモダチゲーム・シーズン1こっくりさんゲームのあらすじとネタバレレビュー
ちょっと辛めのコメントを付けましたが、今回は前回よりもしっかり頭脳的なゲームが楽しめたと思います。
しかも結構リアルな暴露大会なんかもあったりして、かなり面白かったです。
なるほど、こういう人間模様の描き方があるのかと納得です。
例えばドロドロな人間関係を描くのは闇金ウシジマ君とかあたりはクズのたまり場のような描写が続きます。でもプチ醜い人間描写ならこういう人と人が疑いあうような設定でも表現できるんだな、と感心しました。
前置きが長くなりましたが、この映画相変わらず悪趣味な映画です。
ですが、その悪趣味が大好きな人間には結構見れる作品に仕上がっています。
単に残酷な描写やエグい設定なんかなくても誰かに言っていない秘密をそれぞれ暴露されるつらさは計り知れません。
誰でも秘密はある
誰でも一度は経験がある「絶対に人に言わないでね」って言葉。
人は誰でも秘密を持っていますし、誰かにばれたらだれにも言わないでほしいと思い、それがばれたときその人を心底憎みます。
そこを逆手にとって誰かがどんどん暴露していくようなそんなゲームは心底恐ろしいですね。
憎みあうゲームではない
意外なことに今回は憎みあうゲームではなかったこと。
普通は秘密をばらされたら激怒するはずですが、今回は暴露大会にはなりませんでした。(ほとんどが天智がしたものと、計画された暴露でした)
もう少しお互いに勢いで暴露してもよかった気がしますが、第2回ということもあり、みんな冷静だったかな。
でも、疑う疑心暗鬼な感じは出ていました。ただそれは、あくまでもみんな演技で観客は天智と一緒に騙されていたわけなので少し悔しいですね。
トモダチゲーム劇場版の最後に
続編も楽しみです。次はファイナル。
友達もついに天智と二人になってしまいました。でもまさかあそこでチューするとは思いませんでした。
それでもあのチューがあるからこそファイナルもあの二人ならなんとかなるような気がしています。