映画藁の盾のあらすじと見どころを解説!(ネタバレあり)

藁の盾のキャスト

 主要スタッフ

三池崇史 監督

城朋子 製作指揮

主要キャスト

大沢たかお 銘苅一基

松嶋菜々子 白岩篤子

岸谷五朗 奥村武

伊武雅刀 関谷賢示

永山絢斗 神箸正貴

余貴美子 由里千賀子

藤原竜也 清丸国秀

山崎努 蜷川隆興

 藁の盾の評価

★★★★

正直おもしろかったです。

設定自体が面白いのもそうですが、それぞれのキャラクターがしっかりできていて展開も早いので飽きることなく見ることができます。

詳細は見どころで解説していきます。

 

藁の盾のあらすじ

少女が惨殺される事件が起き、殺人事件の懲役を終えたばかりの清丸(藤原竜也)が指名手配される。

清丸を殺せば10億円の謝礼を支払うという新聞広告が出され、身の危険を感じた清丸は福岡県警に自ら出頭。

清丸の命が狙われるという状況下、警視庁警備部のSP銘苅(大沢たかお)と白岩(松嶋菜々子)は凶悪犯を移送することになる。

 

藁の盾の見どころを解説(ネタばれあり)

SPV6の岡田君主演のドラマでかなり有名になりましたが、本作品もSPという警察の警護班の銘苅(大沢たかお)と白岩(松嶋菜々子)が主役とヒロインです。

藁の盾の私なりの見どころを解説します。

SPが犯罪者を守るという特殊な設定

SPといえば、通常政府の要人や弱い人を守るというイメージがありますが、本作では幼児殺害の犯人を一般人から護送するという特殊な設定です。

SWATというハリウッド映画がありました。

麻薬王が自分を逃してくれたら金をやるというお話でした。

前提は似ていますが、その展開は派手な撃ち合いではなく、日本人らしい人情あふれる殺し合いが展開されます。

洋画のSWATではマフィアやクズどもがSWATを襲ってきますが、藁の盾では基本一般人が襲い掛かってきます。サラリーマン、看護士、中小企業社長、警察、被害者など多くの人が清丸を殺すために血眼になって襲ってきます。

 

正義とは 使命とは【ネタばれ】

任務に私心を持たないSPの銘苅は「命令であればクズでも守る」という使命感の持ち主。

ですが、今回面白いのは、守る対象の清丸がとにかくクズであること。

幼児への暴行と殺害を行うのは究極の「ご法度」であり、刑務所でもボコボコにされるとよく映画やドラマでもやっています。

人間として壊れてしまっている清丸は映画内でも「○○ちゃん(殺した少女)プリプリだったな」「うるさい餓鬼」

「どうせ死刑になるならもっと殺しとけばよかった」などクズとしての片鱗を遺憾なく発揮していました。

 

そんな中、銘苅やそれ以外の警察官はどのように正義を貫くかが面白いです。

こんなクズ殺したほうがいい、なんでこんなやつ守っているんだ、自分の正義と国家の使命がズレてきたときあなたはどちらを選ぶでしょうか。

銘苅や白岩も護送中に何度となくこの矛盾に直面します。

特に白岩を清丸が殺したとき、それまで我慢してきた銘苅が爆発します。

最後明かされる銘苅の強さと弱さ、どちらが勝つのかはらはらどきどきします。

 

救いようのない不条理【ネタばれ】

さて、見終わってみるとなんと護衛についた警官のほとんど死亡もしくは負傷しています。

特に白岩などは小学生の息子を置いて、清丸に殺される結果となり、はっきり言ってかなり心が痛い展開です。

被害者の女の子の親などは清丸自身に「○○ちゃん(殺した少女)プリプリだったな」なんていわれてしまう始末です。

救いのない展開は多くありますが、精神的な残酷面をオブラートにつつんで誰でも見れるような作品にしているあたりがよくできているなと思いました。

最後に

ちょっと胸糞悪い展開もあるので好みは分かれるかもしれません。

Yahoo映画でも4.0点を超えているのでそれでも満足している人はいっぱいいるようです。

ハラハラドキドキな展開から目を話せませんのでサスペンス好きはぜひご覧ください。