怪物モンスターのキャスト・評価
キャスト
出演: ティファニー・シェピス, ルイス・マンディロア, スコット・アンソニー・リート, パティ・ティンドール, ジョナサン・ノースオーバー
監督: ショーン・トレッタ
評価 60点/100点
無理して見なくていいし、期待してみてはいけない。
期待してみなければそれなりになるほどと思える作品。
怪物モンスターのあらすじ
癌に侵されたドクター・ウォルトン指揮の元、結成された「プロメテウス計画」チーム。
選りすぐりの医者達が集められたその研究所では、法律や倫理に背いた人体実験が日夜行われていた。
病気で苦しむ母親の治療費のためエリザベスは医者としての将来を捨て、新たに研究チームに加わる事を決意する。
寝る間も惜しみ研究に没頭していた彼女はある日、心臓細胞の再生を促す血清の開発に成功する。
一度鼓動を止めた心臓が血清の投与により再び鼓動を始めた。成果を上げられた事に喜ぶエリザベスだったがその時、研究所内で細胞や臓器提供のために集められている提供者の一人が自殺しているのが発見される。
事態の収束のため、エリザベスはまだ実験段階の血清の人体への投与を決行し、心臓の再生を試みた…。
(Amazonより)
怪物モンスターの映画ネタバレレビュー
うーん題名はかなり大きく出ましたね。こんな題名の映画内容がわかりずらいのでもう少し題名を工夫してほしいですね。
こういうざっくりした題名の映画は、邦題では判断できませんので、原題のほうがわかりやすいです。
原題はTHE FRANKENSTEIN SYNDROME
フランケンシュタインシンドロームとは何か。
フランケンシュタインコンプレックスがWikipediaにあったのでそれをひっぱってきました。
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フランケンシュタインコンプレックス
創造主(アブラハムの宗教の“神”)に成り代わって人造人間やロボットといった被造物(=生命)を創造することへのあこがれと、さらにはその被造物によって創造主である人間が滅ぼされるのではないかという恐れが入り混じった複雑な感情・心理のこと。
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この映画のすべてを物語っています。
この映画はいわゆる人を食べるようなB級怪物モンスターを作ろうとしているのではありません。
実は私自身そういう映画なのかなと思って見たら全く違う映画でびっくりしています。
フランケンシュタインコンプレックスに書いてある通り、このお話は神様を人間の手で作ってしまおうという作品です。(すいません、言い忘れてましたが、壮大なネタバレです)
実は元々は死人を生き返らせるという方法を試しているのだと思っていました。実際に病気で死んだ人の死体を使って色々な実験をしていました。どこかの製薬会社が仕組んでる治験みたいなもんかな〜と軽い気持ちで見ていました。
しかもその後の反動はすさまじいもので、若干のグロと淡々と失敗の実験を重ねて行きながら物語は進んで行きます。
ちょっとおもしろいなぁと思ったのは仮にうまくいって死んだ人間が生き返ったとしましょう。でも、それが神というのはどうやってわかるんだろうと。
虫でもいますよね、一度死んだ仮死状態になって生き返る最強の虫が。生き返るだけで神様と呼べるのか。超越的と言えるのかと。
そこで本作が考えていたのはなんともう1つの奇跡。水をワインに変えるということでした。確かにそういう話聞いたことあるけど、まさかそれを引っ張ってくるとは。
ラストなんて噴水を全部ワインに変えてましたね。
結果的にそれなりにハラハラさせられながら見ることができました。はじめはパニック映画かと思ってぜんぜん怪物出てこないじゃないか!と怒っていたのですが、まさかの展開にびっくり。
あとはどこまでが本当の生き返った彼の能力かわかりませんが、まず人の心は読めますね。
あとは人を操れると思います。
自分が科学者の死んだ子供と思わせることに成功していた節がありますから。
まぁ要は何でもありってことですね。まさに怪物。
若干こじんまりした作りですが、B級作品としては十分見応えのある作品かと。下手なVFXとかあるより演技でそれなりに見せてくれています。
ちょっと残念なところは、怪物として復活する彼にオーラがないこと。
ハゲマッチョ刺青のおっさんが奇跡だと言われてもやはり吹き出してしまいます。
もう少しイケメン白人で金髪で神経質っぽいやつのほうが奇跡の賜物って感じがしてよかったかなと。
映画 怪物モンスターの最後に
期待してなかった分面白かったです。これは期待して映画館に観に行ってたらちょっと寝てたかもなと思います。
題材自体はありそうでなかったタイプの映画だと思うのでこれはこれでアマゾンプライムで無料で見れるなら一見の価値はあるかもです。
私のようにモンスター映画と思って見たらやはり、残念なことになりますので、被害者が最小ですんでほしいと思います。