「パーフェクト・ルーム」120%楽しむネタバレ解説【人生に一度は不倫を】

映画パーフェクト・ルームのレビュー

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パーフェクトルームのキャストと評価

【キャスト】
ジェームズ・マースデン 『X-MEN』シリーズ(吹替: 阪口周平)
カール・アーバン 『ジャッジ・ドレッド』『スター・トレック』シリーズ(吹替: 佐々木啓夫)
ウェントワース・ミラー 「プリズン・ブレイク」シリーズ (吹替:東地宏樹)
マティアス・スーナールツ 『君と歩く世界』『リリーのすべて』 (吹替:松田修平)
イザベル・ルーカス 『トランスフォーマー/リベンジ』 (吹替: 矢野亜沙美)

【スタッフ】
監督:エリク・ヴァン・ローイ (オリジナル版『ロフト.』『ザ・ヒットマン』 )
脚本:ウェズリー・ストリック (『ケープ・フィアー』 )
製作:スティーヴ・ゴリン(『ゲーム』『スリーパーズ』『レヴェナント 甦りし者』『スポットライト 世紀のスクープ』)

評価:85/100点

サスペンスとして十分おもしろかった!

ベルギーで10人に1人が見たというのも納得。

パーフェクトルームのあらすじ

建築家のビンセントは、友人のクリス、ルーク、マーティ、フィリップの4人にある提案をする。
それは、彼が所有するマンションの部屋を5人で共有しようというもの。

彼らだけの秘密の部屋として、それぞれが自由に情事を楽しむためだ。

ところがある朝ルークがその部屋に向うと、そこには女の死体と謎のメッセージが残されていた。

慌てて集まる5人の男たち。
部屋の鍵を持っているのは5人だけ。彼らは互いのアリバイを探りながら誰が犯人か突き止めようとするが、犯人捜しは難航する。

そもそもこの女は誰なのか?なぜこの部屋で誰が殺したのか。

謎を突き詰めていく過程でそれぞれが隠している過去や秘密が明らかになっていき、互いに疑心暗鬼になっていく。

パーフェクト・ルームのネタバレレビュー・感想

今回は本当に壮大にネタバレしていますので見る前に注意してください。

元々はベルギーの大ヒット小説が映画化され、それがハリウッドでリメイクされたもの。

Yahoo映画では3点を切るような「あまり評判がよくない」映画ですが、はっきり言って個人的にはとても面白かったと思います。

展開も早く、登場人物の演技もうまかったです。

色男が出てきて女性との不倫を楽しむ物語。しかもそれなりに稼いでいてその部屋で人が殺されるなんてゴシップみたいでワクワクしますね。

なぜYahooレビューの評価が低いのか?

私が見たときは2.85点で平均の3を下回っていました。

これは見ているとどうもそもそも不倫がよくないだの、浮気がよくないだの、男が不倫を潔く認めず「みんな大好き」とか言ってるのが気にくわないだの正直作品としてのレビューが伴っていないです!

Amazonなんかでも商品のレビューなのに「発送が遅かったから☆1つです」とか書いているのと同じで全く本筋ではありませんね。

例えば展開が遅すぎるとか、トリックが無茶すぎるとか、そういうが点数低いのであって不倫は最低、なんていう理由で下げている人は少しミスリーディングかと。。。。

それいってしまうと殺人事件は最低だからミステリーはすべてつまらない、ってなっちゃいますからね。

映画パーフェクトルームの見どころは?

一つはもちろん誰が犯人か、ということ。

5人が共有して買ったロフトで女性の死体が見つかる。しかも手錠でつながれラテン語の意味不明な文字まである猟奇殺人。その部屋自体がいわくつきであり、まあ簡単に言えば「ヤリ部屋」なわけです。

そんな正(精?)だか負だか色んなオーラが入り交じる部屋で人が死んでいればエリート5人組はとにかくテンパるわけで互いに疑心暗鬼になるわけです。

そして、展開は何回かどんでん返しがあります。少し考えれば犯人はわかりますけどね。

展開をおもしろくするクソ野郎たちの集まり

そしてこの物語の肝は不倫をする全員クソ野郎であるということ。

女にだらしない人間というのはやはりクソ野郎だと個人的には思います。

これは病気ですね。酔っぱらった勢いで、、、ぐらいならまだしもやはり愛人を作ったり複数の人と浮気を楽しむような輩たちははっきり言ってクソ野郎です。

そんなお互いに誠実な人間とはいいがたい彼らは互いを信用できるはずがなく、視聴者もだれがやってもおかしくないなと思うわけです。

結局この話の一つ目のオチはビンセントが実は親友たちの女を手当たり次第に寝取りまくってたってこと。

これは結構ビビりました。確かにその伏線っぽい目線はあったな~なんかやけにこいつ流し目が多いな~と思ったのはこれだったのね、と妙に納得です。

二つ目のオチはもちろん犯人がビンセントをはめたこと。みんなで色々な言い訳やアリバイを作ってとにかくビンセントをはめる工作をしたこと。

3つ目はここらへんは一気に展開されますが、実はサラは生きていたことやルークがサラを愛していてそのせいで殺してしまったことですね。

ルークはちょっと精神的に怪しい人だな~と思ってましたが、まさにという感じでした。そういう意味でルークとクリスは両方とも真面目系ではありました。しかし結果ルークは殺し、クリスはそれを暴く立場になりました。

映画パーフェクトルームのラストの結末は?

ではクリスはクソ野郎の中でも真面目系だし、マシかもと思った視聴者はいますか?

僕はそうは思いません。ラストの結末を思い返してください。娼婦のアンを本気で好きになってしまい、結婚を破綻させてまでアンに言い寄ろうとしたところは一瞬の気の迷いとしてよいとしましょう。

ですがラスト。アンが偶然か必然か現れて最後「コーヒーでもどう?」と誘うと。

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この表情です。

なんでしょうかこの表情、若干嬉しそうに見えるのは僕だけですか。

アンは娼婦もやめて、議員の愛人もやめました。まともになったアンに対してこの表情。

映画はこの後、映像が引いて返事の場面は出ないまま終わります。

絶対コーヒー行ったなこいつ

もし私ならあんなに痛い目にあって、ほかの男はみんな不倫はこりごりという感じになっていましたが、この男はうだつの上がらない顔で結局美人とほいほい行ってしまうのでしょう、はっきり言って何も学んでいません。

これこそまさにバカなやつだな~とか思うわけです。

私が唯一不満なのはここです。

こいつは最後ルークを説得して真実を明らかにしようとした真面目君なはずなのに、なぜ最後の最後でこんなことをしてしまうのか。

最後は絶対に「いや、やめておくよ。妻と子供が僕を待っていてくれてるからね」というハッピーエンドにしておくべきでしょう。

ここだけはちょっと、いやな終わり方だな~と思いました。

映画パーフェクト・ルームの最後に

話の展開も早いし、演技もうまい。出てくる女性もきれいな女性が多いし、なんだか上流階級のゴシップを見ながらサスペンスが展開されているこの流れはとても見ていて夢中になれる映画だと思います。

原作は見たことないですが、ハリウッド版のほうがたぶんゴージャスなんじゃないかな。

余談ですが、ウェントワースミラーがサラ!って呼ぶたびにどう考えてもプリズンブレイクがプレイバックしてしまったなんだか複雑な気分でした。もう彼はプリズンブレイクのマイケルスコフィールドからは抜けられないでしょうね。

それにしても女関係は怖いですね。

まあ私はそんなモテないですし、なによりロフトを借りるなんてお金的に無理なので、こんな事件に巻き込まれることはないので一安心です。