ストレンジャーズ 戦慄の訪問者の評価
★★★☆☆
実話と監督の実体験から作られた映画「ストレンジャーズ/戦慄の訪問者」
いわゆる不条理系ホラーで「ファニーゲーム」の類が代表的な作品です。
不条理系ホラーは好みが分かれる部分で、この手の映画を好きと言ってしまうと「頭大丈夫?」なんて思われてしまいますが、私はこの手の映画は好きです。
ただし、残念ながら「ファニーゲーム」には遠く及ばず。。。。
まずそもそも狙われる人間が二人というのが少なすぎます、そして犯人も遠慮がちな奇襲ばかり仕掛けるので途中少し間延びしてしまいます。
やはり死ぬシーンをある程度作るか、じっくりと真綿で首を絞めていくようなシーン、もしくはゲーム性のようなスリラー要素がもう少し欲しいところです。
本作は続編も制作されており、個人的にはこちらのほうが好きです。
映画「ストレンジャーズ 地獄からの訪問者」のあらすじとネタバレ感想
ストレンジャーズ 戦慄の訪問者のあらすじ
ジェームズとクリスティンは友人の結婚式の帰り車で別荘まで戻ります。
ジェームズはクリスティンにプロポーズするために別荘でシャンパンやバラの花びらを用意していましたが、クリスティンは乗り気ではありませんでした。
気まずい雰囲気で過ごす二人でしたが、夜中に部屋をノックする人がいます。
そこには仮面をかぶった女性が立っており「タマラいる?」と聞いてきます。
その後二人は仮面をかぶった3人の男女に襲撃を受け、命がけの殺し合いサバイバルがはじまります。
ストレンジャーズ 戦慄の訪問者のネタバレ感想
映画のはじめに実話として紹介されている本作は「ケディ殺人事件」をもとに作られています。
ただし、ケディ殺人事件は山小屋に移り住んだ親子とその友人が殺される話で、正直それほど事実に沿っている作品とは言えなそうです。
さらにこの映画の代名詞になり、続編でもその言葉が継承されている「タマラいる?」という謎の問いかけは、監督自身が子供のころに経験した実体験をもとに作られているそうな。
それは空き巣が家に誰もいないことを確かめるために部屋をノックしていくというもの。
そして、誰かいたら「〇〇いますか?」と聞いて部屋を間違えたフリをするのだとか。
幸せでない二人を襲う悲劇
終始不穏な空気が流れる二人のカップル。
それは友人の幸せな結婚式と対照的なうまくいっていない二人の関係が原因です。
プロポーズをしようとシャンパンにバラまで用意していたのに玉砕してしまう彼氏が哀れなことは言うまでもなく、そのまま眠れない夜を過ごした二人は気まずい雰囲気のまま、殺人鬼たちの襲撃を受けます。
彼らは特に二人知っていたり、恨んでいるわけもなく、丹丹と追い込んでいき、二人はその運命に翻弄されます。
リブ・タイラーの意外な一面
かわいそうな彼氏以上に目立っていたのがプロポーズを断ったクリスティン演じたリブ・タイラーです。
リブ・タイラーといえば、アルマゲドン、ロード・オブ・ザ・リングなどどちらかといえば「お嬢様」を演じることが多い女優というイメージがあるのですが、本作ではしっかりと殺人鬼に襲われる女性を演じ切ります。
ラスト結末の意味
見ていて意外に思った人も多かったと思いますが、なんとクリスティンは生き残ります。
ケディ殺人事件では外へ出かけていた長女を除き、家族は皆殺しだったのでラストも事実とは違う展開です。
ということは、オリジナルシナリオでわざわざ生き残らせたわけなので続編への布石か?と思いきや続編になるストレンジャーズ2地獄からの訪問者ではリブ・タイラーは降板、監督も変更となっています。
では果たしてどんな意味が、、椅子に縛り付けてナイフでめった刺しにされれば死ぬような気もしますが、、、、
最後に
続編はベースとなる展開は踏襲しつつ、新しいお話になっています。
本作をさらにパワーアップさせて、家族バラバラに。。。。
2作目もレビューで賛否両論を巻き起こしている問題作ですので、ぜひご覧ください!