映画ザ・テキサスレンジャーズのあらすじとネタバレ感想【ボニーとクライドを捕まえろ!】

ザ・テキサスレンジャーズ
ザ・テキサスレンジャーズ

Netflix(ネットフリックス)映画「ザ・テキサスレンジャーズ」に関するあらすじやネタバレ映画情報です。

ザ・テキサスレンジャーズの評価

 ★★★★☆

面白かったです。

それほど複雑なシナリオでないのにここまでの完成に至るのはやはりケヴィン・コスナーとウディ・ハレルソンの高齢者コンビがしっかりとヨボヨボで頼りない部分と、後半の怒涛のボニーたちへの追い込みの差が激しく私たちを興奮させてくれるからでしょう。

ザ・テキサスレンジャーズのあらすじ

1930年代のテキサス州ではボニーとクライドという強盗殺人犯が世の中を賑わせていました。

彼らは警察をあざけ笑うように刑務所を襲ったり、警官を殺したり悪事の限りを尽くしていました。

さらにたちが悪いことに世情を反映してか、お金持ちや金融機関を襲うボニーとクライドを英雄視する大衆すらいました。

州知事のファーガソンはそんな状況に苛立ちながらマスコミに対応し、警察や刑務所長に苦言を呈します。

彼らは二人を捕まえるためにテキサス・レンジャーを再結成させ(表向きは特別交通警備という名目)対処することにします。

それが、フランク・ハマーとその相棒メイニーでした。

はじめは消極的だった彼らですが、連日紙面を賑わせて、警官まで殺している彼らを捕まえるために捜査を始めます。

ザ・テキサスレンジャーズのネタバレ感想

実在の犯罪者ボニーとクライド逮捕までのシーンをレンジャー側の視点で描いた作品「ザ・テキサスレンジャーズ」。

引退した二人のレンジャーを演じるのはケヴィン・コスナーとウディ・ハレルソン。

往年の名俳優と名脇役の二人が最強のタッグを組んで若造のボニーとクライドを追い詰めます。

ボニーとクライド

ボニーとクライドは聞いたことがある人もいるでしょう。

ルイジアナ州で警官隊によって射殺されるまで、沢山の殺人に関与し、数え切れないほど多くの強盗を犯した。当時のアメリカは禁酒法と世界恐慌の下にあり、その憂さを晴らすように犯罪を繰り返す彼等の事を凶悪な犯罪者であるにも拘らず、新聞も含めて英雄視する者も多かった。後にボニーとクライドの犯罪は何度か映画化された。

ボニーとクライド – Wikipedia

特徴としては犯罪者である一方で、金持ちからだけ盗みをしていたため義賊として一定の層に支持を集めていた点ですね。

 そこからよく歌の歌詞などでもボニーとクライドを愛し合った運命共同体の二人という意味でポジティブな引用で使われるようです。

レンジャー視点初

ボニーとクライドは映画やドラマでもよく採用され「俺たちに明日はない」が代表作です。

これまでは”義賊”として評判のいい彼らを描く映画が多く存在しましたが、今回は私の知る限り珍しい、レンジャー視点の映画です。

さらにレンジャーと言っても単純な国家権力VS悪党ではなく、引退した乱暴者(治安が悪い当時は逮捕よりも犯人を殺害することが多かったため民衆から野蛮と言われていた)たちが相手でした。

フランクとメイニーのコンビ

さて、この作品の見どころはボニー&クライドVSフランク&メイニーの死闘ではありません。むしろ、犯罪者の彼らは痕跡すらつかめず、視点は常にフランク&メイニーになり、ヒューマンドラマのような面が強く魅力的です。

特に引退した彼らは年も取り、世間から野蛮と言われ、半分鬱の状態で、お金もないボロボロの状態からスタートします。

そこからかつての治安を維持していたころの刑事の勘のようなもので事件を解決に導きます。

ただ、完全に政府側のバンザイ映画というわけでもなく、州知事などは相変わらず の2枚舌で成功すれば手柄、失敗すれば誰かの責任など、無責任な政治の当時の世情を皮肉っています。

最後に

ネットフリックス映画「ザ・テキサスレンジャーズ」は素晴らしい作品です。

往年の名優たちが出演する映画にはいい点と悪い点がありますが、今回はその「活躍する老人たち」としていい方向に進んだ作品でした。