人狼ゲームプリズンブレイクのキャスト
<キャスト>
小島梨里杏…乾朱莉 狂人
渡辺佑太朗…相馬葵 用心棒
清水尚弥…阿久津悠生 人狼
岡本夏美…金城渚 人狼
花影香音…及川菜々実 人狼
篠田諒…丸山岳男 共有者
小山莉奈…佐久間琴音 共有者
金子大地…丸山正敏 予言者
濱正悟…清野康太 村人
山谷花純…土屋みづき 霊媒師
<スタッフ>
製作総指揮:吉田尚剛
監督:綾部真弥
企画:永森裕二
脚本:川上亮、綾部真弥
プロデューサー:岩淵規
人狼ゲーム プリズンブレイクのあらすじ
小学三年生の相馬は帰り道ずぶ濡れになりながら帰っています。
足取りはおぼつかなく、爪を噛みながら歩く彼はいじめにあっていました。
その後ろを一人の女の子が隠れながらついてきていました。
乾朱莉が目覚めると女の子が泣きながら叫んでいます。
彼女は土屋みずきと言います。どうも拉致・監禁した高校生たちに殺し合いをさせ、生還すれば1億円がもらえる人狼ゲームのことをよく知っていそうでした。
すると、突然テレビがついて人狼ゲームのルールが言い渡されます。今回集められた12人のうち9人は村人で、人狼が3人まぎれこんでいます。そして村人側には予言者1人、霊媒師1人、用心棒1人、共有者2人がいるのです。
そしてさらにそれ以外に狂人が1人います。
狂人は村人ですが、人狼が勝った時に自らも勝利します。
ゲームがスタートし、1人また1人と人が死んでいくゲームの中で、朱莉は死のゲームからの脱出を考え続けます。
その時、ついに監視カメラの死角と首輪を外すためのヤスリを見つけるのでした。
果たして彼女はこの人狼ゲームから脱出することができるのでしょうか。
人狼ゲーム プリズンブレイクのネタバレレビュー
人狼ゲームももはや4作目ということもあり、かなり脚本や設定も複雑になってきました。
評価は上々。第1作目が最悪、第2作目が素晴らしい、第3作目がうーんという感じでの第4作目は中々出来のいい作品に仕上がっています。
カメラワークが改善
人狼ゲームの映画はとにかくカメラワークから音響までが最悪レベルでした。
まるで中学生の映画研究会が作ったような作品でしたが、本作ではそれが改善されています。とは言ったものの普通の出来で特に素晴らしいということもないのですが、映画としての基本が整った感じはいいです(レベル低すぎますかね)
共有者の使い方が斬新
個人的に人狼ゲームをやる時に共有者の使い方は迷います。
私個人の経験では名乗り出たほうが全体最適になります。しかし、今回なんと共有者の片割れが自分と付き合わないとお前が共有者だと証言しないと言い出す強迫行為に発展します。
正直なるほど、という感想です。リアルとゲームの違いをうまく使った不協和音が聞こえましたね。
人間の醜い部分を描き始めていていい
相手の弱みをつかむ人間、女性を手篭めにする男、自分だけ助かりたい男、最低な人間が集まっていると思うかもしれませんが、これは完全に個人の本来ある姿なのかもしれません。
人狼ゲームの映画がいいのは単に芸能人がそこでニヤニヤしながらゲームをするのとは訳が違います。
映画だからこそ汚い部分は限界まで汚く、人間の生きる力を限界まで描けるのが映画です。
そこを濃く描けば描くほど皮肉にも人間ドラマがより綺麗に描かれるのです。
狂人の使い方は賛否両論
結局は狂人はその機能を使うことなく、その役目を終えました。
たしかに主人公がみんなの命を助けたいと言いながら狂人として生き生きと嘘をつきまくってたら驚きですからね。
とは言ったものの、お前が狂人かよ!?というのは驚きでした。それはラストのどんでん返しにつながっていくわけですが。
ラストがいい(ネタバレ)
本作が他のレビューサイトで高評価を得ているのはラストの結末が怒涛の展開だからです。
簡単に言えば朱莉が狂人を名乗り出て、残っている狼と共謀して村人を全滅させようと提案します。
もちろん狼は喜んで、その提案に乗ります。
しかし、結果的に彼女は投票することなく、自らを犠牲にして死を選びます(期日までに投票しないと違反になり、死亡する)
悲しみに沈む相馬ですが、狼を無事見つけて殺します。
そこでゲームエンド。
通常であればここで終わりですが、本作はここからが本番です。
死んだはずの彼女が相馬の首輪をヤスリで切ろうとしています。
彼女はすでに首輪を切って、死んだふりをしていたのです。
無事に首輪が切れた2人は走って逃げ出します。
簡単に言えばこんな感じですが、映画の副題がプリズンブレイクになっているので、あー最後逃げ出すんだろうな〜なんて思っていましたが、最後やり遂げます。
やはりハッピーエンドのほうがいいですね。
キャストと役割
さて、改めてそれぞれの役割を振り返ってみましょう。
乾朱莉 狂人
相馬葵 用心棒
阿久津悠生 人狼
金城渚 人狼
及川菜々実 人狼
丸山岳男 共有者
佐久間琴音 共有者
丸山正敏 予言者
清野康太 村人
土屋みづき 霊媒師
今回は人間的な愛憎のようなものが少なく、あっさりと人狼が二人殺されてしまいましゲームは着々とすすんでいきました。
そういう意味ではいつも人狼ゲームシリーズの映画は人狼が誰かはオープンにしながら進んでいくので、視聴者側も最後まで「誰が人狼だろう?」という謎とき要素があってみていて楽しめる作品でした。
何よりラストに朱莉が狂人だったことがかなり衝撃でしたね。
人狼ゲーム プリズンブレイクの最後に
死のゲームのハラハラどきどきな感じに逃げ出すためのサスペンス性やスリラーが加わりますので展開が早くとても楽しめました。
人狼ゲームの映画は回を増すごとに楽しめるので次回のマッドランドが楽しみです。