映画ディープ・ブルーのあらすじとネタバレ感想

スピルバーグの最高傑作JAWSでサメ映画は一つのゴールを作ってしまったともいわれます。そんなサメ映画は空を飛んだり、ゾンビになったり、頭が8つあったりとB級映画がたむろうとんでもない無法地帯になりつつあります。

今回ご紹介するディープブルーはサメ映画としては異例のヒットであり、かつ名作と言われるにふさわしい作品です。サメ映画の魅力を堪能できる数少ない作品です。

ディープブルーのキャスト・スタッフ

監督 レニー・ハーリン
脚本 ダンカン・ケネディ
ウェイン・パワーズ
ドナ・パワーズ
製作 アキヴァ・ゴールズマン
ロバート・コスバーグ
アラン・リッチー
製作総指揮 ブルース・バーマン
ダンカン・ヘンダーソン
出演者 サフロン・バロウズ
トーマス・ジェーン
LL・クール・J
サミュエル・L・ジャクソン

ディープブルーのあらすじ

科学者のスーザンは焦っていました。製薬会社の委託を受けてアルツハイマーの新薬を研究している彼女は思うような結果が出ず、社長のラッセルから研究を打ち切られそうになっていました。彼女は数日で結果を出すと単価を切り、ラッセルを海洋研究施設アクアティカへ招待します。アクアティカはかつて戦時には潜水艦の補給施設として鉄壁の守りを敷いた要塞で、まわりとチタン製の網で囲まれていました。そこには3匹のサメがおり、スーザンの研究はサメの再生能力を生かしてアルツハイマーの新薬を開発することにありました。

スーザンはアクアティカでサメの番をしているカーターはじめ多くのクルーから反対される中、新薬研究の最終段階を推し進める決断をします。

多くのクルーが休日を楽しむために帰宅した翌日の夜、最終実験のためにカーターが第二世代のサメに麻酔を掛けて研究室へ搬送します。ラッセルの見守る中、スーザンの全体指揮の下でサメの脳から脳細胞を抽出されプロトタイプの試薬が完成し、最終実験に移行すると結果は大成功。

新薬の開発に大喜びする彼らですが、麻酔がきれたサメが突然暴れだし、研究員のジムが腕を食いちぎられます。すぐさまカーターがショットガンでサメを駆除しようとするも、大事な研究を無駄にしたくないスーザンがこれを制止し、サメを水槽に戻してしまいます。

救助ヘリを読んだ彼らはジムをヘリに預けるために嵐の中へリポートへ向かいます。しかし、強力な嵐とサメによる抵抗によりヘリは墜落、通信室のブレンダも巻き込んで施設全体のシステムがダウンすることになります。

絶望するカーターたちですが、サメのあまりにも賢い立ち回りにスーザンを問い詰めます。するとスーザンはアクアティカのサメには遺伝子操作で脳を大きくして実験していたことを告白しました。賢くなった殺人サメたちはカーターたちを襲うために沈没したアトランティカを徘徊しており、カーターたちは決死の覚悟で会場へ出るための作戦を考えます。

 

ディープブルーのネタバレ解説・感想

「クリフハンガー」「ダイハード2」とヒット作を手掛けたレニー・ハーリン監督の最高傑作だといえるこのディープブルー。冒頭記載したとおり地雷原と化しているサメ映画業界での数少ない名作の一つです。ここではディープブルーの魅力に迫ります。

なぜサメ映画は地雷でディープブルーは秀逸か

まず一般的なサメ映画で最も残念なのがサメ自体の造形です。それはちゃちなハリボテ、浮きまくりのCGでまるでお遊戯会のような作品になりがちな本作ですが、ディープブルーのサメは迫力ある造形になっています。特に研究施設で麻酔をかけられたサメは顔こそ見れなかったものの本物のような質感を保っていましたし、人を襲う際にいちいちジャンプして水面から全身を空中にダイブさせて人間を飲み込む姿は圧巻でした。

登場人物が魅力的

サメ映画で死ぬ映画のほとんどがパーティピープルの若者が多く、同情できないというかむしろ「ざまーみろ」と思ってしまうような奴らが多いんですよね。もちろん彼らは悪いことは一切やっていないので全く持って死ぬ理由はないのですが、、、

今回のメンバーはそれぞれが個性光っており、だれが生き残ってもおかしくないような展開と、時に温かく、時に残酷な展開と人間関係がうまくシンクロしており誰が生き残るのか?という視点からも楽しめる作品でした。まあまさか誰もがサミュエルLジャクソンがあんなに早く死ぬなんて思ってなかったでしょうね。

海底というパニック要素

ディープブルーの一つの特徴が、繰り広げられるシーンが海底基地ということです。崩壊する海底基地という設定だけでもポセイドンアドベンチャーのようなワクワクする展開なのに、さらに人工の最強サメが襲ってくるとなれば二重三重でハラハラすること間違いありませんでした。

サメ映画が好きなら

ディープブルーは間違いなくサメ映画で5本の指に入る面白い映画です。ほかにもサメ映画が好きな方はこれもどうぞ。

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