サマー オブ 84のあらすじ
1984年の夏。
郊外の住宅街で暮らすデイビーは、エイリアン、心霊現象、怪奇現象などオカルト記事に夢中の15歳の少年です。
世間ではデイビーに年齢の近い男の子たちが狙われる連続殺人事件が発生しており、デイビーも興味津々でした。
ある時彼はその犯人が向かいの家に住む警官マッキーではないかと気づきます。
マッキーは警察が発表した犯人像にぴったりであり、庭を必要い以上に掘り返していたり、園芸用品や肥料を大量に購入していることから怪しいと思っていました。
デイビーは、親友のイーツ、ウッディ、ファラディとともにマッキーの尾行をはじめマッキーが殺人犯であるという証拠を押さえようとします。
ネタバレ感想
フランソワ・シマール/アヌーク・ウィッセル/ヨアン=カール・ウィッセル監督作。
1980年代といえばETやスタンドバイミー、ネバーエンディングストーリーなど数々のジュブナイルものが生まれた年でもあります。
この作品もそれらにズレることなく登場する4人の少年も、ぽっちゃり、ガリ勉、不良気取りと定型となっておりもちろん憧れのお姉さんも登場、しかも劇中で初キスもしてしまうデラックスバージョンです。
それを見て育った私たちもまたどこか懐かしく思い、冒険に出たいと思ったものです(読者はもっと若いか?)。
ただ、この物語はそんなありふれたジュブナイル青春物語ではありません。
ジュブナイル系のホラーではITがありますが、ITほどのゴリゴリのホラーではなく、結局身近な殺人鬼なので登場するマッキーははた目には普通のおじさんです。
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のほほんとした展開がおおむね80%を占めながらラストのカオスの展開を誰が予想したでしょうか。
デイビーの代償-結末ラスト
誰しもが少年のころに冒険を夢見て、デイビーは見事その夢を叶えたわけですが、結局その代償は大きなものでした。
デイビーが払った代償は「生涯怯えて暮らす」という代償です。
いつかマッキーが自分を探しに来て復讐されるかもしれないという見えない恐怖(敵)との闘いほどつらいものはありません。例えば両親が殺されたり、友人が殺されたのであればその悲しみは時とともに薄れていくことでしょう。しかし、デイビーがマッキーから受けたダメージは癒えることなく、むしろ忘れかけたころに突然思い出し怯えて暮らさないといけないのです。
最後に
中々面白い作品でした。
「連続殺人鬼も誰かの隣人だ」ジェイソンやエイリアンがいなくても日常生活は恐ろしく刺激的であるそんなことを示唆する衝撃的な作品でした。